姿勢の種類と正しい姿勢/タイプ別不良姿勢とスウェイバックで腰痛?

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姿勢には様々な種類があります。

分類方法も色々ありますので、一概にあなたの姿勢は○○というタイプですというのは難しい面もあります。

専門的な言葉では、フラットバック姿勢やスウェイバック姿勢などの一般的にはあまりなじみのない種類の姿勢分類がされます。

猫背というのは有名な姿勢の分類ですが、フラットバックもスウェイバックも猫背になります。

つまり、同じ猫背でも原因や顔が間に出る以外の歪み方が異なります。

その為、改善方法も異なります。

 

姿勢の種類とタイプ

姿勢の種類

姿勢にはいくつかの種類があります。

・直立姿勢

正しい直立姿勢は、頭が垂直に、肩が下がり、背骨が自然なカーブを描き、腰が前に出る状態です。

・前傾姿勢

前傾姿勢は、頭が前方に突き出し、肩が前方に移動し、背骨が丸まっている状態です。

・猫背姿勢

猫背姿勢は、肩が前方に突き出し、背骨が丸まっている状態です。

・反り腰姿勢

反り腰姿勢は、腰が前に出て、背骨が後ろに曲がっている状態です。

側弯姿勢

側弯姿勢は、体の片側に重心が偏っていて背骨が曲がっている状態です。

これらの姿勢は、一般的に言われる姿勢の名前です。専門用語ではまた違った言い方をします。

専門用語ではケンダルの姿勢分類というものが有名です。

ケンダルの姿勢分類では主に4つの分類がされています。

・標準型(正しい姿勢)

これが正しい姿勢です。頭の位置は背骨の上に乗っているので猫背ではありません。

背骨のカーブも適切にあるので、反り腰ではありません。

・腰椎過前弯(反り腰)

いわゆる反り腰姿勢です。反り腰で腰のストレスが強いので、腰痛になりやすい姿勢と言えます。

・前弯後弯姿勢(反り腰+猫背)

反り腰にプラスして猫背にもなっている姿勢です。腰痛肩こりの両方を抱えやすい姿勢と言えます。

・フラットバック(猫背)

背骨に適切なカーブがなく、まっすぐになっているのでフラットバックと呼ばれます。

腰はまっすぐなので一見いい姿勢にも感じるかもしれませんが、適切なカーブがないので腰へのストレスが強いです。

また、このせいで猫背にもなります。こちらも腰痛プラス肩こりの両方になりやすい姿勢です。身体のかたい男性に多い姿勢です。

 

姿勢の種類【不良姿勢】

姿勢の種類

姿勢の種類は、不良姿勢、つまり悪い姿勢を分類することが多いです。

姿勢とは、人が体を保つためにとる身体の形や位置のことを指します。

正しい姿勢は、体の機能を最大限に引き出すだけでなく、痛みやケガのリスクを減らし、外見や自信にも影響を与えます。

以下は、一般的な姿勢の種類と不良姿勢の例です。

・正しい姿勢(正常な姿勢)

背中はまっすぐで、自然なカーブがある。肩はリラックスして下がっている。

腕と足は両側に自然に垂れ下がっている。首はまっすぐで、頭は軽く上がっている

・骨盤前傾(反り腰)

骨盤が前に傾いている姿勢です。

首や肩が前に突き出ている。背中が丸まっている。腰が前に突き出ていて反っている状態です。

・骨盤後傾

背中がまっすぐになっているが顔は前に出ている。

身体のかたい男性に多い姿勢で、前屈などの動作が相当硬い。

・猫背

顔が前に出ている姿勢。首が背骨の上に乗っていないので首に対して過度なストレスがかかります。

その結果、肩こり首こり頭痛などの症状を引き起こします。

これらは一般的な俗称として言われる姿勢です。

専門的な姿勢分類では以下のような姿勢があります。

・スウェイバック姿勢

・フラットバック姿勢

・前弯後弯姿勢

このような専門的な姿勢分類をする理由は、分類した姿勢によって改善の方法が異なるからです。

猫背です、反り腰です、姿勢悪いですだけではなく、改善可能なレベルまでしっかり分類することが姿勢改善のポイントです。

 

上位交差症候群とは?

上位交差症候群とは、痛みや違和感を引き起こす姿勢の一つです。

いわゆる猫背のような姿勢になります。

この姿勢になると、肩こり、首こり、頭痛などの症状が現れる可能性があります。

この上位交差症候群について正確に理解することは、これらの症状を緩和するために非常に重要です。

上位交差症候群は、筋肉の不均衡が原因です。

筋肉は、前鋸筋(胸)、僧帽筋(肩)、肩甲挙筋および首の筋肉である僧帽下筋、大胸筋などのグループに分けられます。

これらの筋肉のうち、前鋸筋など、前面の筋肉が縮まり、背面の筋肉が伸びてしまう状態が続くことで、上位交差症候群が発生するとされています。

この症候群が引き起こす痛みや違和感は、肩こり・首こり・頭痛などです。

また、机に向かいながら長時間作業を続けることが多く、デスクワークも多い人が発症することが多いことも特徴的です。

上位交差症候群の治療には、ストレッチや筋肉トレーニング、姿勢改善などがあります。

適切な治療を受け、適度な運動と休息をとることで、症状を緩和し、回復することができます。

上位交差症候群とは?肩こり・首こり・頭痛の原因になる?

 

ストレートバック症候群とは?

ストレートバック症候群とは、人間の脊柱が理想的なS字カーブから異常に直線的になってしまう症状のことを指します。

この症状を抱える人は、腰の痛みや首のこり、肩こり、めまい、吐き気などの不快な症状が現れることがあります。

また、ストレートバック症候群は、猫背や骨盤の歪みといった様々な姿勢上の問題と関係していることがわかっています。

ストレートバック症候群は、長時間の座り仕事やスマートフォンやパソコンの使用、また重い荷物を持ち運ぶことが多い人など、様々な要因が原因となって引き起こされます。

適切な治療が行われないままに放置した場合は、腰痛や肩こりが慢性的な痛みとなり、社会生活に支障をきたすことがあります。

治療法としては、ストレッチや運動療法などの姿勢矯正があります。

運動療法は、脊椎を強めることによって、痛みの軽減と姿勢の改善を目的とします。

姿勢矯正用具は、適切な形状と圧力をくわえることによって、脊柱を曲げる方向に戻すことを目的としています。

これらの治療法によりストレートバック症候群を改善することができますが、放置していると回復が難しいため早期治療をお勧めします。

ストレートバック症候群とは?生まれつき?ストレッチ・治療と腰痛

 

姿勢の種類【スウェイバック】

姿勢の種類

姿勢の種類の中で特徴的な姿勢がスウェイバック姿勢です。

スウェーバックと表現することもありますが、英語をカタカタにした時の差ですので全く同じ意味です。

スウェイバック姿勢は今の日本人では一番多い姿勢と言っても過言ではないと思います。

スウェイバック姿勢の特徴はこちらです。

・骨盤が前方に出ている

・骨盤に対して胸郭(肋骨)が後ろに下がる

・胸郭(肋骨)に対して頭が前に出る

このような姿勢です。

このスウェイバック姿勢では、腰痛も肩こりも首こりも膝痛も起こり得るかなり悪い姿勢です。

見た目もあまりかっこいい姿勢ではありません。

スウェイバック姿勢の原因は、筋力低下が主な原因です。

本来身体を支えるはずの股関節周囲の筋肉(お尻や太もも)が上手く働かない場合にこのような姿勢になります。

その為、スウェイバック姿勢の改善には運動が必須です。

上手く筋肉を使えるようにならないと根本的な改善はできないでしょう。

 

姿勢の種類と腰痛の関係

姿勢の種類

姿勢の種類と腰痛に関係はあるのでしょうか?

腰痛の原因は様々ありますので、姿勢が悪いと必ず腰痛になるということは言いきれません。

一方、腰痛は姿勢が良くなれば必ず治るとも言い切れません。

しかし、多くの場合は腰痛になる人は姿勢が悪いです。

姿勢の種類が違っても、結果として腰痛になるのは同じという場合もあります。

反り腰姿勢でも、スウェイバック姿勢でも、フラットバック姿勢でも腰痛の可能性は高いです。

腰痛を根本的に治すにはこの姿勢の改善もやるべきだと考えています。

その理由としては、姿勢が悪い限り腰への過度な負荷がかかり続けるからです。

また、腰を守るための筋肉の強化をすればそのまま姿勢改善にも繋がります。

姿勢が悪いということは、まだ腰への負担が減らせていないというサインとも言えます。

 

反り腰だと腰痛になる?反り腰と腰痛の関係

反り腰は、腰椎に過度のストレスをかけることで、腰痛の原因になると言われています。

それでは、反り腰の人は常に腰痛に悩まされているのでしょうか。

実際には、反り腰が腰痛を引き起こすという直接的な証拠はありません。

ただ、長期間にわたる反り腰の状態では、腰椎に過度の圧力がかかってしまうため、腰痛が起こる可能性が高くなります。

また、反り腰が原因で、腰痛が治りにくくなることもあります。

それは、脊椎の正しい位置に戻ることが難しくなるため、痛みが継続する可能性があるからです。

反り腰が腰痛につながる場合、原因は、腰椎をサポートする筋肉の弱さ、あるいは過剰なストレッチによる腰椎のストレスが考えられます。

したがって、反り腰を治療するためには、適切なエクササイズやスタイルの改善が必要です。

反り腰の改善には、ストレッチやコアトレーニングが役立ちます。

コアトレーニングをすることで、腰周りの筋肉が強化され、背骨を正しい位置に保つことができます。

また、痛みを引き起こす可能性のある問題は、プロの医師に診てもらい、適切な治療が必要になる場合があります。

反り腰は、腰痛の原因になりえますが、その逆もまた同様であることが示されています。

反り腰の程度や頻度、原因によって腰痛が発生する場合があるため、個人の状態に合った改善方法を見つけることが大切です。

 

猫背だと肩こりになる?猫背と肩こりの関係

猫背は、多くの場合、長時間のデスクワークや携帯電話の使用など、様々な原因によって引き起こされます。

猫背になると、背中の筋肉に不要なストレスがかかり、肩や首、背中の痛みやこりを引き起こすことがあります。

さらに、肺や心臓の機能にも影響を与える可能性があり、重篤な病気に発展することがあるため、姿勢の改善が重要なのです。

猫背が肩こりの原因であるとする研究があります。

この理由は、猫背になると首の後ろの筋肉が緊張してしまい、肩甲骨周辺の筋肉のバランスが悪くなるからです。

また、猫背になってしまうと、肩甲骨を押し出すことができなくなり、肩の周りの筋肉や靭帯がストレスを受け、肩こりの原因になることがあります。

しかしながら、猫背が肩こりの唯一の原因ではなく、他の要因によって引き起こされることもあるのです。

例えば、デスクワークやパソコンの使用時に、椅子の高さが適切であるのか、画面の高さや角度は正しいのか、などを確認することが必要です。

猫背と肩こりの関係を改善するためには、運動やストレッチング、簡単な姿勢の変更を取り入れることが重要です。

運動やストレッチングは、筋肉のバランスを整えることができ、姿勢を改善し、肩こりを緩和させる効果があります。

また、背中の筋肉を鍛えることも意識する必要があるでしょう。

姿勢の変更には、デスクワークのときに椅子や画面の高さを変更したり、足を組まない、背筋を伸ばすといった方法も有効です。

 

坐骨結節の痛みの原因は?

坐骨結節の痛みやおしりのしびれ、ハムストリングスの痛みといった症状は、よく知られた神経障害や筋肉障害に起因することがあります。

しかし、これらの症状には、さまざまな原因が考えられます。

一般的な坐骨結節の痛みの原因には以下が挙げられます。

まず、亜急性・急性の物理的な損傷が考えられます。

例えば、転倒や事故などが原因になって起こる場合があります。

また、腿の激しい運動によって坐骨神経に負担がかかることも考えられます。

適切なケアや治療がなければ、怪我や損傷は慢性化し、症状が重くなります。

また、坐骨神経の炎症や骨盤の神経障害(例えば坐骨神経痛など)によって症状が出ることもあります。

このような症状は、寒さや体重増加、筋力低下、ストレスなどのさまざまな要因によって引き起こされます。

坐骨結節の痛みやおしりのしびれ、ハムストリングスの痛みが続く場合は、必ず医師に相談して専門的な治療を受けることをお勧めします。

早期の治療は、慢性的な症状の予防につながります。

坐骨結節の痛みとおしりのしびれとハムストリングスの痛みの原因は?

 

脊柱管狭窄症のリハビリにスクワットや筋トレは効果的?

脊柱管狭窄症、腰椎椎間板ヘルニア、腰痛のリハビリに、スクワットや筋トレが効果的と言われることがあります。

実際に、この種のリハビリのための運動は、多くの研究で効果が示されています。

特に、スクワットによる筋力トレーニングというアプローチは、脊柱管狭窄症のリハビリに非常に効果的であるとされています。

脊柱管狭窄症は、脊髄の圧迫を伴う病気であるため、適切な筋力トレーニングで体を強化することが困難になる場合がありますが、スクワットによる筋力トレーニングは、脊椎の負担を軽減しながら筋肉を強化することができるため、この症状に悩む人にとって非常に有用な方法です。

一方で、注意点もあります。

スクワットや筋トレを行う場合、痛みを感じた場合には即座に中止するようにしましょう。

また、リハビリの効果を最大限に引き出すためには、個々人の身体状況に合わせた適切なリハビリプログラムを設定することが不可欠です。

専門家によるアドバイスや診断書に基づいたプログラムを構築することで、安全で効果的なトレーニングを支援しましょう。

脊柱管狭窄症にスクワットや筋トレでリハビリ/腰椎椎間板ヘルニア・腰痛にも

 

姿勢の種類まとめ

姿勢の種類を紹介しました。

姿勢の種類は専門的な分類方法や、いわゆる俗称の姿勢の分類があります。

その差があるので、「私反り腰なんです」という方の姿勢が全然反り腰ではないというようなことも現場ではよく起こります。

姿勢の分類の目的はあなたのタイプを知るということではなく、効果的な改善方法を知ることにあります。

姿勢は生まれ持った特徴ではなく、現在起こっている身体の歪みです。

その為、姿勢の改善はできますし放っておくと今より悪くなることもあり得ます。

姿勢を改善するには様々な方法がありますが、当スタジオでは整体+ピラティスで改善していきます。

整体だけではよくなってもすぐ戻りますし、ピラティスだけではなかなか上手くエクササイズが出来ないことが多いです。

整体+ピラティスの体験はこちら。

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