ピラティスマシンのタワーとは?
タワーはピラティスマシンの中ではそこまでメジャーではないですが、最もメジャーなリフォーマーと一体化しているものが多いのでよくあるピラティスマシンの1つです。
タワーを活用することで、マットピラティスでは難しいエクササイズでも難易度を下げて行うことができるのでおすすめです。
ただし、グループレッスンではあまり活用されないので主にパーソナルレッスンで利用することになります。
ピラティスマシンのタワーの特徴とは?
ピラティスマシンのタワーの特徴は、強力なスプリング(バネ)の力を使うことで、マットピラティスでは難しいエクササイズも楽に行えることが大きな特徴です。
スプリング以外にも、プッシュスルーバーというバーがあります。
このバーを使うことで、さらに様々なエクササイズのバリエーションが付けられます。
このスプリングやプッシュスルーバーは、ダンベルなどの重りのように負荷をかけることが目的ではなく、動きのサポートをする目的で使う場合がほとんどです。
例えば、ロールダウンやティーザなどのマットピラティスでは初心者には難しいエクササイズもタワーを使えばかなりやりやすくなります。
ロールダウンのようなエクササイズはマットピラティスのグループレッスンでよく使われるエクササイズですが、実際のところマシン無しできれいにできる人は少ないです。
ピラティス初心者であればなおさらです。
しかし、ピラティスの基本的な背骨のコントロールを身に付けられるエクササイズなので、初心者にこそやって欲しいエクササイズです。
このようなエクササイズを初心者でもできるようにするには、タワーの活用がおすすめです。
ピラティスマシンのタワーの使い方
タワーの使い方は、エクササイズによって異なります。
大きく分けると、スプリングを使ったエクササイズとプッシュスルーバーを使ったエクササイズに分けられます。
エクササイズの種類は後述しますが、スプリングとプッシュスルーバーを両方使う場合もあります。
また、スプリングの長さや強度もいくつか種類がありますので、エクササイズの種類やトレーニングを行う人の運動能力によって使い分けます。
パーソナルレッスンで行う場合は、そこまで危険性は高くないですが、一人で行う場合は急にプッシュスルーバーを離したりすると危険です。
プッシュスルーバーを離して顔に当たるという可能性もありますので、(あまりないと思いますが)初心者が一人でタワーを使う場合は注意が必要です。
チョコザップさんにも一部店舗でピラティスマシンが設置されているようですが、リフォーマーのみでタワーはないようです。
基本的に無人ですので、安全性を考えるとタワー無しというのは当然の対応と思います。
ピラティスマシンのタワーでできるエクササイズ例
ピラティスマシンのタワーのエクササイズには、様々なバリエーションがあります。
主には、スプリングを活かしたエクササイズとプッシュスルーバーを活かしたエクササイズに分けられます。
スプリングを生かしたエクササイズには、次のようなエクササイズがあります。
・ロールアップ、ロールダウン
・サイストレッチ
・シザース
・レッグローワーズ
プッシュスルーバーを活用した主なエクササイズはこちらです。
・ティーザ
・スパインストレッチ
・ソウ
・キャット
・モンキー
タワーならではのエクササイズもあれば、マットピラティスでも行うエクササイズもあります。
例えばティーザというエクササイズは、腹筋の上部から下部まで鍛える非常に効果的な反面難易度の高いエクササイズです。
マットピラティスでは、正直インストラクターもちゃんとできる人がそんなに多くないのでは…というようなエクササイズです。
ピラティス初心者がいきなり正確に行うのは難易度が高過ぎます。
しかし、タワーを使えばある程度難易度が下げられます。
スパインストレッチ(座った姿勢でのエクササイズ)も、グループレッスンなどでよくやりますが「正直何をやっているかよくわからないけど一応それっぽくやっている」という感じになりやすいエクササイズです。
こちらもタワーを使えば、どこの筋肉を使っているかなどの感覚が分かりやすくなります。
タワーの活用でできるエクササイズが増えるのも大きなメリットですが、それ以上に難しくて出来ないエクササイズができるようになるというのも大きなメリットです。
ピラティスマシンのタワーとリフォーマーの違いとは?
ピラティスマシンの種類はどれがどれなのかよくわからないという人も多いと思います。
その理由としては、一体化したマシンが多いので区別がつかないという点があります。
タワーとリフォーマーの違いもよく分からないという方が多いですが、その理由が「タワー付きリフォーマー」のような一体型が多いからです。
ピラティス&コンディショニングスタジオhc-lifeでも、このタワー付きリフォーマーを採用しています。
リフォーマー単独というマシンもありますが、最近ではリフォーマー単独は主にグループレッスンで利用されます。
リフォーマーにタワーを付けてもそこまで場所は取らず、タワーを付けないメリットはあまりありません。
ただし、グループレッスンでタワーを使うと安全性に不安があるのでリフォーマー単独が多いように感じます。
慣れない人が一人で使うと、急に手を離したときなどに危ないです。
その為、グループレッスンで使うのが単独のリフォーマーで、パーソナルレッスンで使うのがタワー付きリフォーマーというケースが多いように感じます。
こちらのマシンはタワー付きリフォーマーで、この写真の設定ではタワーとして利用する状態です。
黒い板を外せば、リフォーマーとして利用出来て下の台がスライドしてエクササイズができます。
↓画像のような使い方です。
タワーとして利用する場合は、奥のスプリングを引っ張ったりプッシュスルーバー(この機種では木のバー)を押したりしてエクササイズをします。
↓画像のような使い方です。
このように、本来はリフォーマーとタワーは全く別の機能ですが一体化したマシンが多いので違いがないように感じます。
パーソナルレッスンのマシンピラティスでは、基本的にはタワー付きリフォーマーを採用しているところが多いはずですので、一台のマシンでリフォーマーもタワーもできるところが多いです。
ピラティスマシンチェアとの違いは?
ピラティスマシンの種類はいくつかありますが、リフォーマーとタワーが一般的です。
タワー付きリフォーマーを導入したら次に導入を検討するのがチェアという場合が多いです。
チェアはタワー以上に注意が必要なマシンです。
タワーもスプリングの強度が強いですが、チェアの方がよりスプリングの強度が強く、意図しない形で動くと危険です。
しかし、その分高強度のエクササイズが行えるメリットもあります。
間違いなく初心者向けのグループレッスンで採用することはありません。
ピラティスのチェアとは?特徴とマシンの使い方や効果とエクササイズ
ピラティスマシンラダーバレルとの違いは?
ピラティスマシンのラダーバレルは、チェアともさらに違うピラティスマシンです。
ラダーバレルはリフォーマー、タワー、チェアと異なりスプリングがありません。
ラダー(ハシゴ)部分とバレル(樽)部分で構成され、主に背骨を反らすエクササイズで利用します。
他のマシンではできないくらいに背骨が反りますので、猫背やストレートネックの改善に効果的です。
ピラティスのラダーバレルとは?マシンの使い方と効果とメリット
ピラティスマシンのタワーのまとめ
ピラティスマシンのタワーについて紹介しました。
タワーはグループレッスンのみでピラティスをしている方には馴染みがないかもしれませんが、パーソナルレッスンでピラティスをしている方には馴染みのマシンです。
タワーを活用することで、マットピラティスでは難しいエクササイズでも難易度を下げて行うことができます。
特にピラティスを始めたばかりの方にやって欲しいけど難しいロールアップロールダウンのエクササイズをするには、このタワーがおすすめです。
タワーは主にはリフォーマーと一緒になっているマシンが多くあります。
当スタジオでも、タワーは付きリフォーマーを採用しています。