パーソナルトレーニングを行うことで、スポーツの競技力向上ができます。
その理由を説明するのに分かりやすい考え方が「パフォーマンスピラミッド」です。
スポーツの競技力=スポーツパフォーマンスを向上させるために必要な要素を考えれば、パーソナルトレーニングが効果的な理由が分かります。
パフォーマンスピラミッドとは?
パフォーマンスピラミッドとは、パーソナルトレーニングなどスポーツで使われる考え方です。
様々な団体などで提唱されており、ものによって若干の差があります。
ピラティス&コンディショニングスタジオhc-lifeでは、このような形でパフォーマンスピラミッドを考えています。
パフォーマンスピラミッドの意味としては、この3層のうち土台が大きければその上に載るものもしっかりするという意味です。
用語が難しいですが、分かりやすく一番下を「柔軟性と基礎筋力」、2番目を「パワー、持久力」、3番目を「技術」とします。
土台になる柔軟性や基礎的な筋力が無ければ、その上に乗るパワーや持久力、さらには技術が上手く発揮されないというものです。
このパフォーマンスピラミッドの形にならず、上の技術やパワーだけ高くて土台の筋力や柔軟性がなければ怪我をしやすい身体と言えます。
ところが、日本のスポーツの現場では最も多いのは技術練習だと思います。
身体づくりに力を入れていても、走り込みなどの持久走と筋トレ(パワー)が多いのではないでしょうか。
これでは、筋力がついても実際のスポーツパフォーマンスが上がらずに逆効果になる場合があります。
「筋トレをすると身体が硬くなる」という話を聞いたことがある方もいると思います。
これは、このパフォーマンスピラミッドを無視した筋トレや正しい形で出来ていない筋トレで起こるものです。
土台となる柔軟性や基礎的な筋力を向上させた上に筋トレを行うことで、初めてスポーツに活きる筋トレになります。
パフォーマンスピラミッドの基礎的な筋力・柔軟性とは?
では、基礎的な筋力や柔軟性とはどのようなものでしょうか。
柔軟性と聞くと、開脚や前屈などで身体がペタッと付くことをイメージされると思います。
もちろん、これも柔軟性ですが、スポーツに必要かというと、それは競技によります。
基礎的な柔軟性とは、最も細かく見た方が分かりやすいです。
例えば、野球の守備の体勢は重心が下に下がります。
これは、バレーボールのレシーブやテニスのリターン、サッカーやバスケのディフェンスなど様々なスポーツで似たような動きがあります。
いわば、あらゆるスポーツの基本動作です。
この時に最も動いている関節は股関節です。
この股関節がしっかり動いて、重心を深く下げられることが大前提です。
ところが、股関節の柔軟性が低いとこの体勢をスムーズにとれません。
無理やりとれたとしても、そこから素早く動くことはできません。
この動作を考えると、まずは股関節の柔軟性が体勢を取れることが第一で、そこから素早く動くための筋力やスピード、動き続けるための持久力が必要です。
さらにその中で相手との駆け引きやステップワークなどの技術が加わります。
その大前提の柔軟性が、基礎的な柔軟性です。
基礎的な筋力も同様に、スポーツには多くの場面で片足で止まります。
この片足立ちがしっかり止まる筋力が無ければ、フォームは安定しません。
サッカーのキック動作では、片足を前に踏み込んでその足が軸足となってボールを蹴ります。
片足立ちにプラスして大きく重心が動いて振られます。
それに耐える筋力が無ければ、キックの練習をどれだけ繰り返してもなかなか上達はせず、怪我にも繋がります。
意外と片足でピタッと止まるには筋力と柔軟性が必要です。
このような基礎的な筋力や柔軟性は、ここで挙げた例だけでなく様々なスポーツの場面で見られます。
あらゆる技術の土台になりますので、必須の能力です。
パフォーマンスピラミッドから考えるパーソナルトレーニングの効果
では、この基礎的な筋力や柔軟性はどのように上げればいいのでしょうか?
これにはまず、どのような筋力や柔軟性が必要か?そしてどの筋力と柔軟性が低下しているかを見極める必要があります。
つまり、人によって必要なトレーニングが異なります。
「身体がぶれないように体幹トレーニングがいい」だけではあまりに雑です。
パーソナルトレーニングでは、一人一人に合わせたトレーニングが可能です。
その為、必要な筋力・柔軟性を見極めてできない動作、苦手な動作の原因となっている筋力不足、柔軟性不足を見つけることができます。
その原因に対して合わせたトレーニングやストレッチをすることで、効果的に筋力・柔軟性をつけることが出来ます。
なかなかスポーツの競技力が上がらない、スポーツ中に怪我が多いという場合は、まずはパーソナルトレーニングをお試しください!